新潟県議会旧議事堂です。
明治初めの府県会開設期の議事堂として唯一現存し、国の重要文化財に指定されています。

両翼に大きな棟を張り出し

玄関ポーチの２階切妻面にサンルームのような大破風をつけ、さらに八角尖塔を備えています。

漆喰塗りの白壁に、窓周りや隅石には新潟県津川産の谷沢石を使用するほか、棟端の擬宝珠型の妻飾りに、破風板のくり形、デンティルなどの装飾が見事な擬洋風建築

ほかにも軒蛇腹や軒周りの垂れ飾りなど見所満載でした。

内部に入って見るベランダなどの外観もいい感じです。

建物の説明のほか外観部分の名称の案内も掲示されていました。

設計は、初代の大阪駅などの建築に従事した地元の大工・棟梁星野総四郎

星野の作品で現存しているのは、こちらの建物が唯一のもの

各室に設けられていた天井のセンターメダリオンのうち残っているのは３か所、守衛室の「梅」、書記室の「松に帆掛け船」、傍聴受付の「猿に栗の木」

階段の造作も見事で

日光東照宮の鳴き龍のような「鳴り天井」があるのが擬洋風建築らしいですね。

吹き抜けになった議場

対面式の座席配置になっており

荘厳な雰囲気が感じられます。

金属製のブラケットや調度品も立派なもので満足させていただきました。

近年は新潟県政記念館として公開されていましたが、現在は耐震改修工事により令和10年3月31日まで休館しているそうです。

１　訪 問 年 月　　　2019年4月
２　建 築 年 　　　　1882年（明治15年）
３　設 計 者 　　　　星野総四郎
４　お気に入り度　　★★★★
５　参考サイト　文化遺産オンライン 新潟県議会旧議事堂

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